気密性が高いと良いのは本当?C値はどこまですれば快適なのか
気密性が高いと良いのは本当?C値はどこまですれば快適なのか
C値(気密性)本当の話
こんにちは!アドバイザーの上田です。
今回は皆さん気になる気密性C値についての見解と、
住宅会社や工務店があまり言わない本当の話をしていきたいと思います。
結論から言いますと、
C値は0に近ければ良く、もちろん良い方が快適性が上がります。
そして24時間換気システムの換気計画も計画通りにできるようになります。
ただし、どこまでの数値を実現していたら良いかは分かりづらくないでしょうか?
色々な住宅会社があるなかで数値だけを比べると良い方を選んでしまいそうですよね。
でも基準が分かっていれば営業トークに騙されることがなくなると思います。
では基準を知る前にまず確認したいことは、
24時間換気システムは何を使用しているのか?です。
お家の24時間換気には2種類のどちらかが採用されています。
1つ目は【第3種換気】もう1つは【第1種換気】です。
そしてどちらにもメリットもデメリットもありますが、
気密性にかんしても相関関係にあります。
それぞれの違いを説明します。
【第3種換気】
給気が自然/排気が機械 なので
・多少すき間があっても換気としては成立する
・すき間が給気の一部になる
という性格があります。
もちろんフィルターを介していないすき間から空気が入るのは、
気になる方もいると思います。
ですが第1種ほど超高気密は不要になります。
メリットは導入コスト、メンテナンスコストが安く故障時のリスクが低いことです。
【第3種換気に「必要」なC値】
最低ライン:C値1.0以下
快適安定ライン:C値0.7以下
完成度が高い:C値0.5以下
これが第3種換気を使用する際のC値の基準です。
【C値が良すぎる時のデメリット】
第3種換気でC値が0.3以下になると、
給気設計が甘いと体感が一気に悪化します。
【デメリット:給気が”点”になりやすい】
高気密にすればするほどすき間がほぼゼロになります、
その分は給気口からしか空気が入りません。
結果、給気口付近だけ冷えたり、風を感じたり
冬に「ここだけ寒いよね」と体感に影響が出てくる可能性があります。
➡C値が良いほど給気口の設計が大切になってきます。
では次に第1種換気システムの場合はどうなるのか?ですね。
【第1種換気】
給気が機械/排気も機械 熱交換もできるものになります。
・温度ムラが出にくい
・空気の流れが穏やか
・室内環境を均一にしやすい
という性格になります。
第3種の時よりC値を気にしないといけません。
機械給気で機械排気をするためすき間をなくさないと、
機械給気の意味がなくなってしまうからです。
メリットはその分外気温の影響を受けにくくなることです。
【第1種換気に「必要」なC値】
最低ライン:C値0.7以下
快適安定ライン:C値0.5以下
完成度が高い:C値0.3以下
これが第1種換気を使用する際のC値の基準です。
3種より1段階良い数値になっているのは気づかれたかと思います。
【デメリット:導入コスト、メンテナンスコストが高い】
機械で給気も排気もしますので、
第3種とは違いきっちりした機械システムを設置しないといけません。
その分の導入費用や機械を交換する際の費用が第3種とは比べ物にならない点です。
また、メンテナンスをしっかりしていないと故障の原因にもなります。
特に注意点が故障した際に全部の機能が全室停止になるので、
気づかないまま放置しておくと体にも悪影響となります。
➡月に1回フィルターの掃除をして、リモコンでエラーが出ていないか日々見ておく
これで第3種と第1種の違いは説明しました、どちらを採用したいかはまた別のお話に
なるので、気密性の話に戻ります。
さて、C値0.5以下のお家で第1種にするか第3種にするか悩める土台となるということ
ですので、まずはC値0.5より良ければどちらでも安心ということです。
でももっと数値の良いお家ってあると思いませんか?
答えは「あります!」
ですがその数値が体感値にどれだけ影響があるかは分からないですよね?
ここの話が工務店や住宅会社が言わないところです。
特に数値にこだわっている、性能をウリにしているところはわざわざ言わないと
思います。なぜなら数値は良い方に越したことがないと思っていませんか?
だから言わないんです。
それって快適性にはあまり意味ないですよね?とお客様に言われたら、
返せる言葉は「私たちはそこにこだわっているので」としか言いようがないからです。
ではどのレベルであれば良いのか、分かりやすく数値を並べて解説しますね。
【C値の世界観】
C値0.5:もうすでに高性能住宅第3種も第1種も計画換気できる
C値0.3:完成系第1種の計画換気を安定させるならここ
C値0.2:ここからコスパに合わなくなってくるか間取り制限がある
C値0.1:実験住宅レベル新しい取り組みをする家など
C値0.0~台:研究施設レベル
C値は0に近ければ良い!それは違います。
C値0.3より良くなっても体感変化は”ほぼゼロ”です。
コストは掛かる、設備依存度が高くなる、失敗リスクも高く、維持が大変になります。
C値は建ててからずっと同じではないです。
良ければ良いほど劣化しやすい部分になります。
なのでルーミンのお家ではC値0.5を基準に、
第1種を使う場合はC値0.3を目指して施工しております。
お家やお客様に合わせて性能は上げることが可能です。
ですが和歌山だったら絶対に必要な性能はあると思っています。
何事もバランスが大事です。
いつまでも住み続ける家だからこそ、
コストも性能もデザインも偏りすぎずバランスの取れていることが大切だと考えています。